Dharma Budaya

活動記録 ( 2009-2000 ) > 2007年のコンサートレポート

まちかね祭コンサート&ワークショップ

  • 日時:2007年11月4日(日) ワークショップ12:30〜13:30コンサート14:00〜15:00
  • 概要:大阪大学まちかね祭でのコンサート&ワークショップ。
  • コンサート詳細
コンサート風景 コンサート風景

毎年恒例、大阪大学秋の大学祭でのコンサートが終わりました。ワークショップ、コンサート共に多くの方にご来場いただきまして、ありがとうございました。

ワークショップでは、『パンクル』というジャワ・ガムランの古典曲をみんなで合奏して、ガムランがどんなものなのか、体験していただきました。

コンサート風景

コンサートではジャワ・ガムラン古典曲とメンバー作曲のオリジナル曲を演奏。今回は特別ゲストの3人も!ゲスト、といっても、メンバーに混じって演奏したので目立ちませんでしたが・・。ジャワ・ガムランの古典曲を一緒に演奏していただきました。

特別ゲストは最近ダルマ・ブダヤの練習に参加している3人。私たちが月に一度開催している『日曜ガムラン』に何度もお越しいただいた、明日香さん、西村さん。それから、3ヶ月の大阪(日本?)滞在の間に、平日練習に何度も通っていただいた、カナダ出身中国人のカイちゃん。メンバーではないけれど、ガムランが好きな3人。コンサートの出演をお誘いして、3人の参加が決定しました。


出演決定は1ヶ月ほど前でしたが、短い準備期間でも演奏できるのはガムランならでは。数回の練習を重ねて本番でした。みなさん、おつかれさま!

これからも、ガムランが好きだけれどメンバーとして活動するのは難しい、という方に演奏機会を提供していけたら、と思います。いろんな方と演奏できることはメンバーにとっても貴重な体験。メンバーも余裕を持って受け入れられるように演奏力(英語力も!?)を鍛えておかなければ。

ガムランが気になっている方、ぜひ、日曜ガムランへいらして下さいね。月に1度開催しています。

塩崎 桃子


Let's Go 香里園 --ラオスに学校をつくるチャリティ・パーティ--

  • 日時:2007年10月7日(日) 14:00〜20:00
  • 概要:ラオスに学校を作るチャリティパーティでの出演。
  • コンサート詳細

今回は普段のコンサートとは打って変わって、お客さんがフリーフード&ドリンク を堪能しながらわいわいがやがやと盛り上がっている背後でのBGM的出演でした。

ビジュアルバンドと、ブルースバンドとダルマブダヤとで約1時間弱の2ステージず つ演奏があり、めったにない取り合わせのイベントとなりました。

ガムラン以外のバンドの演奏時には、バブルのころを髣髴とさせるような(といっ てもまだほんの子供でしたのでテレビでしか見たことがなかったのですが)ディスコ 風ダンスで盛り上がっている方が多くいらっしゃり、演奏の大音量とエネルギッシュ な会場の様子に圧倒されそうになりました。

ガムランの演奏はマイクなしで音量が相対的に小さくなってしまったため、 お客様はお耳休めというか、おしゃべり&ご飲食タイムといった感じで、 くだけた気楽な雰囲気となりました。

今回は特に、お酒もだいぶ入ってすっかり宴会となった会場の開放感に触発された うえ、 周囲の賑わいにかき消されまいという意識が働いたこともあってか、 ゲロン(斉唱)やサロンがよく音が出せていたようで いつもの地味シブ路線(?)とは一味違う、はじけたジャワガムランの演奏になった ように思います。

今年の3月、5月に続いて演奏し、おなじみになってきたポップなダルマブダヤ・オ リジナル曲「タリプスポ」も、このようなパーティ会場で披露するのにもふさわしい 曲だったのではないでしょうか。

一方、会場となった日本家屋は、東屋やら江戸時代の門屋をはじめ、広い敷地にい くつも建物があって木々が茂っているところで、会場の熱気に疲れたときは庭に出て 散策しながら一息つくこともできました。また、邸宅のご主人に、庭の木々や土地家 屋の由緒などについてお話をうかがうこともでき、内容盛りだくさんの充実した一日 になりました。

会場の提供や企画の準備、料理や会場の準備など、たずさわった多くの関係者の皆 様方に、この場を借りて御礼申し上げます。

稲葉 明子


音楽の祭日2007 in みんぱく

  • 日時:2007年6月24日(日) 14:00〜14:30
  • 概要:国立民族博物館でのイベント、「音楽の祭日」への出演。
  • コンサート詳細
コンサート風景 コンサート風景

「音楽の祭日」はフランスで始まった「音楽の祭典」をもとに「音楽はすべての人のもの」というモットーで世界中で同時開催されているイベントです。 みんぱくには世界中の音が集まり、日本、南米、中国、アフリカ・・さまざまな国の音楽を聴くことができました。

ダルマ・ブダヤは去年に続いて、2回目の出演でした。私たちのジャワ・ガムランはなんと展示品の楽器で演奏。知らずに通りかかった方は驚かれたのではないでしょうか?

当日はあいにくの雨、さらにメイン会場とは離れたところでの演奏でしたが、たくさんの人にお越しいただきました。みなさん、ありがとうございました。

最後に、上の写真を提供していただいた駒崎さん、ありがとうございました!

塩崎 桃子


マンディ・サマサマ!
  〜ジャワ島中部地震から1年。われわれは忘れていない〜

  • 日時:2007年5月27日(日) 11:00〜20:00(All-day concert)
  • 概要:ジャワ島中部地震1年目の日に、「われわれは忘れていない」というメッセージを発信したイベント。「ガムランを救え!」プロジェクト(ダルマ・ブダヤも参加)が企画。プロジェクトメンバー、賛同アーティストによるライブパフォーマンス、作品展示など。
  • コンサート詳細
フライヤー画像

去る、5月27日、「マンディ・サマサマ! 〜 ジャワ島中部地震 から 1年。われわれは忘れていない〜 」が神戸CAP HOUSEで行われ、 ダルマ・ブダヤも参加しました。このイベントは、中部ジャワ地震で 被災したガムランやその演奏者、施設などの支援をしていこうと立ち 上げられた「Gamelan Aid」( http://gamelanaid.web.fc2.com/index.html )の一大イベントです。「Gamelan Aid」の呼びかけ人には ダルマ・ブダヤのメンバーも名を連ねています。


06年の5月27日に起こった中部ジャワの地震は、私たちに大きな 衝撃を与えました。その地震から丁度1年、我々は忘れていないと いう表明をし、賛同する人々が集い、皆でいい湯加減で盛り上がろ うではないかと。「マンディ・サマサマ」=「一緒にお風呂に入ろうよ!」と いうその通り、来ていただいた約300名お客様と出演者・スタッフ約 140名の熱気が満ち満ちて、あったかお風呂を通りこし、沸騰するの ではという、湯あたりしそうな大盛況のイベントとなりました。皆でひとつ のイベントを作り上げようとする、熱いパワー、中部ジャワの地震を忘 れずに出来ることをしていきたいというイベントに関わった人々の思いを 感じ、「思う」ということの強さ、パワーを感じた一日でした。


ダルマ・ブダヤは、森重行敏さん村上圭子さんと共に古典曲の演奏、 そしてオリジナル曲の演奏をし、その後おおたか静流さんと共演、の2 ステージでした。最後の大混浴タイムは、お客様も出演者も入り乱 れての大盛り上がりでした。メンバーもなんだかんだと、他にセッション に入っていたり、平行してスタッフとして進行に関わっていたり、忙しく 一日があっという間でした。


1ステージ目、個人的には大変厳しいステージでした。スルントゥムとい う楽器を演奏している時にアクシデントがおこって、音を鳴らす金属板が 外れたのです。「おうっ!」です。さりげなく直そうとしつつ、演奏しつつ、 見かねて横でシンデンをしてらした村上さんがはめてくださいました。 まだまだひよっこです、動揺しました。後からのメンバーのツッコミや慰めが 痛かったです。気を取り直してオリジナル曲では、楽しく、リーダーの太 鼓にのって演奏が出来たのでよしでしょうか…。

2ステージ目、おおたか静流さんと石濱匡雄さん(シタール)、 小島剛さん(電子楽器)との共演です。『でんでらりゅうば』とい う曲を演奏しました。この曲はNHKの『にほんごであそぼ』という番組で おおたかさんが歌っているもので、子供にも大人気です。 事前のうち合わせは無く、リハも無く、メンバーはどうなるんですか?状態 でしたが、おおたかさんはさすがというか、お客さんを引き込み、おしゃ べりや童謡を歌ったりいろいろ挟みつつ、『でんでらりゅうば』に流れていき、 私たちが演奏するガムランの古典曲に合わせて、『サヤ・ドリーム』という 曲を歌って終わりました。石濱さん、小島さんは数々のセッションをこなさ れているだけあって、おおたかさんやガムランに絡みつつ、独特の世界を作り 出しておられました。メンバーも即興的に演奏したり、音を入れた り、どうなるんだー?と思いつつとても楽しい時間を持てたと思います。 これを目当てにこられていた、お子さんが何人かおられ、おおたかさ んと一緒に踊っていたのが印象的でした。


最後の大混浴タイム、お客様にもタンバリンや鈴など鳴り物を配り、 皆で楽しもう!!!タイムです。正直、どう収集が着くのかと思っていました が、踊り手の方も、クラシックの方も、パフォーマンスの方も、ガムラン演奏 者も、シタールや馬頭琴の演奏者の方も、皆で入り乱れ、大笑いした り、ツッコミが入ったり、パフォーマンスが突如起こったりとまさに大混浴! 入り乱れ、いろんなことが起こり、最後は大団円のうちに終わりました。


まさに、お祭りという感じの濃密な一日でした。

松田 仁美


いちょう祭コンサート&ワークショップ

  • 日時:2007年4月30日(日)ワークショップ 12:30〜13:30 コンサート 14:00〜15:00
  • 概要:大阪大学の春の大学祭「いちょう祭」での、毎年恒例のガムランコンサート、およびワークショップ
  • コンサート詳細
コンサート風景 コンサート風景 コンサート風景

今回のいちょう祭は天候にも恵まれ、そして何と言っても、コンサートだけでな く、沢山の方がワークショップにも参加して下さって、大盛況のうちに終わりま した。ダルマ・ブダヤ一同感謝しております!!


ワークショップでは、1時間があっという間に終わってしまうくらい皆さん熱心で した。小学生の男の子が、バチが重いのを一生懸命耐えて、ワークショップの最 後まで頑張って叩いてくれたのは、とても嬉しく思いました。 なかには、ガムランの中では一番派手で大きな音がするドゥムンという楽器を叩 いて「ストレス解消になるわ…」と言っておられた方も(笑)。 今回、楽器を演奏できなかった方、お目当ての楽器に触れられなかった方、申し訳あ りませんでした。ダルマ・ブダヤでは毎月1回日曜日に誰でも演奏に参加できる 2時間の「日曜ガムラン」を行なっていますので、そちらに足を運んで下さると ありがたいです!


コンサートでは、古典曲と短いドラナンという遊び歌的な曲を織り交ぜて演奏し、 好評でした。また、先日≪古典の新芽シリーズ≫でお披露目した、ダルマ・ブダ ヤのオリジナル曲“Tari Puspa(タリ・プスポ)”も演奏しました。この曲もア ンケートで多くの方から良かったと好評をいただきました。 来る5月27日(日)のジャワ島中部地震メモリアル・アート・イベント「マンディ ・サマサマ! 〜ジャワ島中部地震から1年。われわれは忘れていない〜」でも、 この曲を演奏します。皆さん是非いらして下さいね!!

近藤 チャコ


パフォーマンス イン ミュージアム 古典の新芽シリーズVol.03
アジアの身体 日本の心〜アジアの伝統芸能の中の創造性をクロースアップ
  西洋音楽から受けた感情表現とのコラボレーション〜

  • 日時:2007年3月17日(日)11:00〜13:00 ワークショップ(舞踏、ジャワ舞踊)
    15:00〜16:00 ワークショップ(ガムラン演奏)
    16:30〜18:30 公演
    18:45〜20:15 懇親パーティ
  • 場所:ジーベックホール( 神戸 )
  • 概要:伴野久美子さんによる企画「古典の新芽シリーズ vol.3」。 第1部では舞踏、ジャワ古典舞踊、ジャワ古典ガムラン曲の真髄を、第2 部ではダルマ・ブダヤのオリジナル新曲によるガムランと舞踏とジャワ舞踊のコ ラボレーション作品を上演。
  • コンサート詳細
舞台写真 舞台写真

盛沢山の一日でした。最初に行われたのは、舞踏・ジャワ舞踊・ガムランのワークショップ。それぞれ参加者は10人程度。舞踏・ジャワ舞踊のワークショップはちらっと覗き見した程度ですが、表情から察するにみなさん世界に入りこんでおられるご様子、非常に心地よさそうでした。ガムランのワークショップも盛況で、参加者のみでたどたどしくも一曲演奏を終えることができました。

舞台写真

公演の前半は舞踏・ジャワ舞踊・ジャワガムラン、それぞれの代表的な演目を上演しました。どの演目も客席から観ることができなかったのですが(出演者なので当たり前!)、まったく分野の違う作品を一度に観れる機会は珍しく、魅力的だったのではないかと思います。公演の後半は本公演の肝である、三者によるコラボレーション作品。 ダルマ・ブダヤは、古典曲とはまったく違った趣を持つ曲を4つ演奏しました。

集合写真

暗闇の中、あちらこちらから音が現れては消え、消えては現れる。歯切れのよい音が組み合わさり、完結した調和が訪れる。何かが迫り来、崩壊へと向かう。唄に導かれ、情景が一周する。それぞれの音楽と踊り手が交錯することで、次々と場の表情が変化していきました。


公演後の懇親パーティにおいて、観客の方々と直接お話することができ、貴重なご意見をいただくこともできました。盛沢山の一日はなんとも素敵な一日でした。

塩崎 博史