Dharma Budaya

活動記録(2009-2000) > 2003年のコンサートレポート

ガムランコンサート−青銅の響き 王宮の舞−

  • 日時:2003年11月15日(土)
  • 場所:豊中市立 新田南小学校
  • 概要:新田南小学校PTA主催のコンサート&ワークショップです。
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こどもたちと演奏して

豊中市にある新田南小学校のPTAからの依頼で小学校の体育館でコンサート&ワークショップを行いました。演奏内容は小学校での演奏ということもあり、比較的短くて楽しい楽曲が中心。小学生相手に演奏するのは初めてだったのですが、彼等の溢れんばかりの好奇心に圧倒されました。演奏中静かにしていてくれるか不安だったのですが、みんな口をぽっかり開けっ放しにしちゃうくらい集中して聞いてくれました。


ワークショップの時間になり楽器を体験してもらおうとすると、みんな我先にと楽器に集まってきます。取り合いになりながらもなんとか順番に楽器を鳴らしてもらう。

叩く、響く、聞く。

そんな単純な行動を通じて子供たちは何かを感じ取っていく。叩き終わって音を聞き終わったときの笑顔が素敵!遊びの感覚をもってるからできること。ちょっぴり子供たちがうらやましくなりました。

僕が小学生のときの音楽との関わりの思い出といえば歌いたくもない歌を歌わされたことや、テストに向けて練習したリコーダーくらい・・・子供たちにはもっともっといろんな楽しい音楽体験があっていいと思う。


最後にとっても親切なもてなしをしてくださったPTAの方々、楽しい時間を共有できたこどもたちに、ありがとうございました。


塩崎 博史

まちかね祭ガムランコンサート&ワークショップ

  • 日時:2003年11月 1日(土) 第1回11時開演 第2回13時30分開演
  • 場所:大阪大学 豊中キャンパス
  • 概要:まちかね祭(大阪大学の秋の大学祭)にて、毎年開催しているコンサート&ワークショップです。
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大阪大学まちかね祭

11月1日。大阪大学の秋の学祭、まちかね祭。盛り上がる屋台から、ジャグリングをする人達の横を過ぎてさらに行ったところ、ちょっと路地裏な建物のロビーでダルマ・ブダヤの演奏、ワークショップは行なわれました。

その日の抜けるような空と、暖かな陽射から建物内へ一歩踏み入れると、外よりほのかに暗い中に、大小たくさんの金属楽器がならび独特の音が漂います。ガムランをよく知らない人には入りにくい場所かしら、とも思いましたが、午前、午後2回とも、さまざまな方が足を止めてくださり、ワークショップにも参加して頂きました。

学祭のロックドラムの振動がかすかに届く場所ではありましたが、それと対称的な、ゆるりとした非日常を感じていただけたでしょうか?大阪大学はいつもの練習場所ということもあって、力の抜けた演奏が出来たのではないかと思います。


私は、ガムラン楽器に特有のあの響きがとても好きなのですが、とくに、深く響くゴンの音はそれひとつだけで別な世界へ連れて行ってくれるように思います。沈み込むような響きというか、上手くいえませんが、なかなか体験できない音ですよね。

今回の演奏が、そんな、日常には無い音との素敵な出会いになっていたら良いな、と思います。


佐藤 桃子

ピース・ラブ・コンサート

  • 日時:2003年10月19日(日) 14時開演
  • 場所:荒牧バラ公園内 平和モニュメント地下ホール(兵庫県伊丹市)
  • 概要:伊丹市主催のコンサートです。バラ園の地下にある円形のホールにて行われました。
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ピース・ラブ・コンサートを終えて

10月19日(日)快晴!

とってもすがすがしい日曜日の昼下がり、荒牧バラ公園内、平和モニュメント地下ホールにて伊丹市の主催でダルマブダヤのコンサートが行われました。

美しく整備されたバラ園では、老若男女のカップルや家族連れがゆったりと時を過ごしていました。もちろん我々もピクニック気分でランチを取りました。こんな穏やかな休日もいいですね。今回の会場は、立派な石造りの円形のステージとそれを取り囲む階段上の客席というおもしろい空間でした。演奏するにあたって、青銅製の重量のある楽器たちを抱える私たちには搬出搬入という大仕事がついてまわります。地下深いホールへの搬入。長い長〜い階段をせっせと下り、セッティングしました。

予想を上回る動員で、300名以上の方にお越しいただきありがとうございました。金属楽器対石、音の響きはみなさんにどのように届いたでしょう?

今回のプログラムでは演奏の間にワークショップを挟み、ご来場のお客様にもガムランに触れていただきました。ガムラン音楽の真髄は演奏してこそ、より楽しみが深まるもの。

時間の都合上、10数名の方にしか参加していただけませんでしたが、月一度日曜日に大阪大学内で公開練習日を設けております。もっと!と思われた方は、ぜひお気軽にお越しください。お待ちしております。

ホール内での併設の展示では、ホロコーストの平和パネル展が開催されていました。「互いを尊重する」そんなあたりまえの言葉が胸にじいんときた一日でした。


奥村 彩

表現する徹底非暴力の反戦2

  • 日時:2003年7月13日(日) 13時開演
  • 場所:メタモルホール(大阪市東淀川区)
  • 概要:劇団態変による企画の一環としてのコンサートです。
  • コンサート詳細

「表現する徹底非暴力の反戦2」の報告

2003年7月13日、雨。

JR東淀川駅の傍、慌しい時の流れがほんの少し緩やかに感じられる路地にあるメタモルホールが今回の会場です。

まずダルマブダヤのコンサート&ワークショップがあり、そのあとに古橋理絵さんによるスライド絵本朗読 、はくさんまさたかのディジュリドゥ演奏、情熱ギター野郎2人の乱入ロックンロールライブ。

そのあとダルマブダヤと態変のコラボレーション、最後に態変の三澤奈央さんによる身体表現、という非常に盛り沢山な内容のイベントでした。入場無料のイベントということもあり、訪れてくださった人たちの年齢層も幅広く「機会」にあふれた密度の濃い場ができていた気がします。

音楽をするということ、表現をするということは政治、戦争と無関係ではいられません。一つ音を鳴らした途端その音は誰がどういう立場でどのように鳴らされ、それがどういう意味を持つのかなどの文脈で捉えられてしまいます。だから表現する者はそのことに自覚的でないといけないのではないか。そういうことを考える機会を与えてくれた今回のイベントは僕にとって非常に有意義なものでした。

参加してくださった方々、出演者のみなさん、そして劇団態変のみなさん、ありがとうございました。


塩崎 博史