Dharma Budaya

CD紹介新聞記事

阪大が拠点のガムラン・アンサンブル ダルマ・ブダヤ
"夢幻の響き"をオリジナルCDに

ガムラン・アンサンブル「ダルマブダヤ」が、このほど初のオリジナルCD「壺から溢れだすもの over flow」を発売した。2千500円(税別)。

「ダルマブダヤ」は80年に活動開始。中部ジャワに伝わる古典音楽と創作曲を演奏するグループとして関西でも有名。約20人の大学生と社会人のメンバーが、大阪大学文学部美学科研究棟で練習を続けている。

CDに収められた6曲は、代表の山崎晃男さん(39)=豊中市在住=らメンバーの2人が作曲。舞台表現集団「態変」との合同公演「壺中一萬年祭」のために創作されたもの。金属打楽器の響きは余韻が長く尾を引き、夢幻の境地に遊ぶ心地。ジャケットの壺はエンバ中国近代美術館(芦屋市奥池町)の収蔵物。

CD購入の問い合わせは電話06(6853)1189、山崎晃男さんへ。

(アサヒファミリー阪神版 2001年2月2日付より転載)

アサヒファミリー ニュース社 http://asahi.wai2-kansai.com/

独特の響き ガムラン音楽

ダルマ・ブダヤ 初のアルバム
「全曲オリジナルで構成」


大阪を拠点に活動する,インドネシア・ジャワのガムラン音楽の演奏団体「ダルマ・ブダヤ」が、オリジナル曲で構成した初のアルバム「壺から溢れだすもの overflow」=写真=を制作した。

ダルマ・ブダヤは1979年、大阪大学音楽研究室を拠点に発足。当初から、中部ジャワの伝統音楽とともに、内外の作曲家の手になる新曲も演奏。ガムランを単に伝統音楽と限定せず、国際性と現代性を備えた生きている音楽ととらえ、他ジャンルとのコラボレーションにも積極的に取り組んできた。これまでに年間 10回以上の公演を行い、96年にはインドネシア4都市での公演も成功させている。

今回のCDは、そんなコラボレーションの一環として、作・演出から出演まですべて身体障害者というパフォーマンス・グループ「劇団態変」とともに、昨年と一昨年に大阪で行った公演「壺中一萬年祭」のために書かれたオリジナル6曲で構成。その独特の響きの中に身を浸せば、まか不思議な浮遊感が味わえる。

山崎晃男代表は「最近は、ガムラン音楽が注目されることも多くなってきたが、それらの興味を一過性にしないためには、文化を理解した上で、日本に暮らす者の感性に基づいた創造的な参加が必要。私たちの活動は,ガムランという領域での、そうした活動のひとつです。今回のCDは日本,それも大阪でしか生まれ得なかった」としている。問い合わせはナッシュ・スタジオ(Tel06・6315・1809)。


(2001年2月5日付産経新聞朝刊26面より転載)

産経新聞 http://www.sankei.co.jp/




アサヒファミリー ニュース社、産経新聞社より 許可を得て転載しています。